公用語は標準中国語(国語)であり、世間一般で広く使われている。他にも台湾語や場所によっては客家語、原住民の諸言語が使用される。ビジネスや文化的な影響により英語、日本語の普及率も低くなく、日本統治時代の日本語教育の結果日本語を話す高齢者も多い。台湾で使われる標準中国語を特に「台湾華語」、「台湾国語」と呼ぶことがあり、その発音は北京語をベースにしたもので、基本的には中国本土で使われる標準中国語(普通話)と同じであるが、発音や語彙・言い回しなど細かい部分で相違があるほか、文字は簡体字ではなく伝統的な繁体字が使われる。
なお、日本統治の日本語教育により、それまでの言語の障害があったが、日本語を普及させたことにより言語の壁が無くなり、李登輝を始め高齢者の一部には当時の日本教育の賞賛が言われている。
かつての台湾は、マスコミなどの公共の場では標準中国語のみが使用されていたが、1990年代に入ると政治の民主化を反映して、台湾語がマスコミなどで使用される機会が増してきた。今日では鉄道や空港の案内は標準中国語、台湾語、客家語、英語の4つで行われ、テレビ番組でもこれらの諸言語が花盛りである。なお、空港や大きなデパートでは日本語の案内もなされている。
注:台湾に固有な言語という意味から、台湾語は客家語、原住民諸語をも意味するのではないか、という指摘があり、最近では福建系住民の言語を台湾語と呼ばず、代わりにホーロー語(福佬語、河洛語)と呼称するケースが増えてきている。福佬とは福建系住民の出身地である福建南部をさす言葉、河洛とは黄河と洛水、即ち中原地方のことで、福建系住民はそこから南下したとの伝承を持つ。
なお閩は虫・蛇の意味で侮蔑的であることから、閩南語の表記は廃れつつある。ポリティカル・コレクトネス、多文化主義を参照。
音声言語の他、日本手話と比較的近い台湾手話を母語とする人たちがいる。
文字
基本は、表意文字である漢字の繁体字を使用する。中華人民共和国で使用されている簡体字とは異なる。中華民国では、繁体字を正体字と呼称することもある。この他に、ラテン文字系や注音符号など、何種類かの表音文字が使用される。古い世代には日本統治時代に教育された日本語のひらがな、カタカナ等を使用し続けてきた人々もいる。街の看板には日本語風の表記が散見され、ひらがなの「の」を使った表記がよく見かけられる。最近では若い世代にも一種のおしゃれとして仮名文字が取り入れられる場合がある。
出典: ウィキペディア

